(熊谷区)
熊谷集落から八幡神社の横を抜け、さらに山の上へと進んでいくと、急に視界がひらけ30枚ほどの田んぼが連なる谷が現れます。通称古熊谷(コクマタニ・コクマダン)と呼ばれるこの場所は、長者屋敷、堂の上などの地籍名や、実際に堂の上にあったとされる御堂が集落内の八幡神社に移築されていることからも、かつてこの地に人の生活があった事がうかがえます。しかし、今では一軒の民家も無く、夜は真っ暗です。
田んぼを取り囲む山々には、かつて室町時代にかけて越前焼を生産していた窯跡が多く残っています。越前焼研究の第一人者水野九右衛門先生は、この地の発掘に尽力され、多くの資料を残されました。(水野家住宅は現在、越前陶芸村に越前古窯博物館として移築)現在も古熊谷には当時のままの山林が広がっていて、蛍の鑑賞会や里山トレッキングが開催される等、貴重な動植物や史跡を身近に観ることも出来ます。
足元が悪い場所もあります。
現地に行かれる際は、十分にご注意ください。