大谷の薬水


大谷区の北部、三床山の麓に、「大谷の薬水」と呼ばれる湧き水があります。鶯が傷ついた体を、この湧き水で治したという言い伝えがあり、皮膚病や虫刺され等に効くと言われています。「薬水」と言われるように、この水は食事やお茶、洗濯などに使われるのではなく、あせもやデキモノができた際に汲んできて、患部に塗ったり浸したりして、文字通り薬として使われてきました。近くにある越前町老人憩いの家「陶寿園」では、この薬水を沸かして「立ち寄りの湯 陶の湯」に利用しています。泉質はマグネシウム、カルシウム、各種イオン分を含有し、神経痛や慢性リュウマチ、皮膚病などに効くとして、町内外から多くの人が入浴に訪れます。古くから涸れることなく湧き続ける「大谷の薬水」は、集落の人々に守られながら、現代の生活の中でも大切に使われおり、「ふくいのおいしい水」に認定されています。


足元が悪い場所もあります。
現地に行かれる際は、十分にご注意ください。